2016年9月20日火曜日

【北朝鮮旅行記6】ご都合第一主義


朝鮮金剛グループことKorea Kumgang Group,略してKKGのタクシーです。
マークがちょっとスプラトゥーンを思い出す。

前回に引続き、今回は3日目のお昼ご飯から。

この日のお昼ご飯は事前に希望を出していた平壌冷麺です!北朝鮮で平壌冷麺といえば「玉流館(オンリュグァン)」ですが…
この日は玉流館がお休みだったらしく、別のお店へ…(後に調べたところ、お店の名前は「ソジェ閣」:漢字表記不詳)ガイドさん曰く、玉流館に劣らない冷麺を出してくれる店とのことで、確かに食べてみてとても美味しい冷麺でしたが、正直言えばやっぱり玉流館に行きたかったなぁというのは否定できません。


ガイドさん二人と運転手さんと共に食事。朝鮮旅行は一人で来てもこうして大人数でお食事になります。


まず出てきた料理は緑豆チヂミ。見た目はものすごいガッカリ料理ですが…味はなかなかのものです。

そしてキムチと卵サラダが出てきた後…


茶碗蒸しが出てきました。量があまり多くはないですが、これも美味しかったです。

さて、そして出てまいりましたメインディッシュ…


「平壌冷麺」です!あまり韓国・朝鮮料理に詳しくない人にこの写真を見せたら「食欲の湧かない色だ」と言われてしまったのですが…言われてみると、確かに美味しくなさそうな色かもしれない。好きなので気にしたことなかったです。


最近、日本でもいろいろなところで韓国風の冷麺を見かけます。夏場になればコンビニでも見かけるほどです。
日本で食べられる「韓国風冷麺」はほぼ必ずコシの強い麺になっていますが…平壌冷麺というのはコシは強くありません。そうめんと同じくらい簡単に噛み切れるでしょうか。(そうめんは言い過ぎかも)
麺のこのどす黒い色は何かといいますと、そば粉の色です。そば粉をひいて、芋のでんぷんと共に固めて製麺したものが平壌冷麺の麺です。
朝鮮半島の冷麺は平壌冷麺以外にもう一種類ありまして、それは「咸興(ハムン)冷麺」と呼ばれています。こちらはそば粉があまり入っていなく、その多くが芋のでんぷんでできているので白っぽい色をしていて、コシがとても強い噛み切りにくい麺になっています。これが日本の「韓国風冷麺」のイメージに近いと思います。

平壌冷麺のつゆは、牛や豚の肉から出汁をとり、脂を取り除いたもの。そのあっさりと、しかし味わい深いつゆは熱い夏に爽やかな清涼感をもたらすのですが、しっかりと味のついた冷やし中華などに慣れた多くの日本人にはかなり物足りない味に感じるかもしれません。

朝鮮半島の料理は「医食同源」の考えに基づき、参鶏湯のように、健康に良い食材を美味しく食べるために考えられたものも多くありますが、平壌冷麺もその一つです。

っと、冷麺の話だけで唐突にこんな長文を挟んでしまいましたが、それくらい「平壌冷麺を食べること」は北朝鮮旅行での定番なのです。

つるつるとした麺、そしてあっさりすっきりした出汁の味わい。これを味わうのもまた北朝鮮へ旅行に来た大きな理由の一つでした。
平壌冷麺は酢やからしを入れて食べるもので、ガイドさんもそれをすすめてきたのですが、何も入れなくてもとても美味しかったです。


そして食後のアイス!これ自体は美味しいんだけど、しかし平壌冷麺の後というのはちょっと奇妙かな…?
控えめな味付けですが、それがまた美味しい。

さて、昼食を終えて次の場所へ…の前に、トイレへ行きました。


(うわっ…)

このトイレ外国人に見せて良いのか?と思いました。しかも入った時電気ついてなかったので真っ暗で…暗闇がこれほど怖く感じたのは小さい頃以来かなぁ…


それでは、今度こそ次なる場所へ。


続いては、「祖国開放戦争勝利記念館」でございます!
え、あなた「祖国開放戦争」を知らない!?またまたぁ~!お勉強が足りていませんよ!
祖国開放戦争は日本では「朝鮮戦争」の名で知られていますね。建国間もない朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国が交戦し、最終的に現在も韓国と北朝鮮を隔てている「軍事境界線」が制定され、停戦に落ち着き、現在でも決着していない戦争です。
戦争開始前の北朝鮮・韓国の領土(実効支配領域)と停戦後のそれがさほど変わっていないため、あれはいったいなんだったのかと言われることも無くはない戦争でございます…

というのが日本等での朝鮮戦争の認識。
北朝鮮では、朝鮮半島を米帝(アメリカ)の支配から開放し、朝鮮民主主義人民共和国の勝利に終わった輝かしい聖戦
…ってかんじでしょうか……
あ、そうそう。朝鮮戦争開始前と停戦後で韓国と北朝鮮の支配領域はあんまり変わってません。ん?さっきも言ったっけ?
ぶっちゃけ私、歴史にはあまり詳しくないので間違ってたらすみません。気になる人はまあ自力で調べてねってことで

それで…まあ、言ってみれば戦争の資料館ですから、大半の人にとっては面白くないと思います。けど、戦争資料館ということを無視しても展示物は見ごたえがあって、特に実物大の模型の数々は美術品として大変見応えがありましたから、美術鑑賞としてはかなり面白い場所かもしれません…というのを伝えたいのですが、中は撮影禁止…もう、困っちゃうなぁ。

ところで、上の写真は建物とメインモニュメントだけをクローズアップしてますが、その前の広場にはもっといろいろモニュメントがあるのです。

およそ全景。

戦争で英雄的活躍を見せる軍人達の姿が表現された像の数々。これもまた美術鑑賞としてはかなり面白いでしょう。

この広場の左右には実際に戦争で使われたという戦車や戦闘機、高射砲等の大型兵器などなどが保存展示されています。数が多くて撮った写真全部載せるとキリがないので、ちょっとだけご紹介。


飛行機が好きな私ですが、実は戦闘機はあまり興味がありません…まあどうでもいいかそんな話。

兵器の展示を見た後は、記念館内部…ではなく、その前にもう一つ見たものがあります。


北朝鮮が拿捕したアメリカのスパイ船、「プエブロ号」です!
朝鮮領海に何度も侵入し、スパイ行為を働いていたところを朝鮮人民軍が拿捕し、アメリカとの長きに渡る交渉合戦の末、乗組員は帰してやったが船は返さなかった!世界最強を誇っていたアメリカの鼻っ柱を朝鮮が折ってやったその偉大な記録の証拠である!
…って、かんじですかね……

中に入るとまずプエブロ号が、そしてアメリカが犯した罪の数々を暴露するビデオを見せられます。…ちゃんと日本語で。よく覚えてないですが、8言語くらいあったかな…?

その後、プエブロ号の中を見学。この中は写真撮れたのですが、まあぶっちゃけそんなに面白くないですから適当に何枚か写真を上げておきます。


実際に中を見ていた時はもう少し、多少ワクワクしたんですが、写真で見るとマジでつまんないですね…
ぶっちゃけると祖国開放戦争勝利記念館とプエブロ号はあんま行かなくて良いやと思ってた場所なんですが…勝手に観光コースに組み込まれてたっていう経緯が…

けどですね、ここに来たのも全く無駄だったというわけではありません。


祖国解放戦争勝利記念館の前の広場は「世界最大の廃墟」と名高いあの「柳京(リュギョン)ホテル」が良く見える場所の一つなのです。(詳しくは[Wikipedia - 柳京ホテル]でも見てください。)

ガイドさんに「いつか柳京ホテルにも泊まってみたいです。いつ完成するでしょうか。」(3割くらい本音)と聞いてみましたら…
「日本が謝罪と賠償をしてくれれば今すぐにでも完成しますよ」という答えが返ってきました。

………

ところで、朝鮮は今「自強力第一主義」というスローガンを掲げ、街中にもたくさん掲示されています。
これは「例え経済制裁を受けようとも自分達の力だけで成長・発展していく」という意思が込められています。そんな中で、北朝鮮は経済制裁を受けていて苦しい中ですが多くの高層アパートやサービス施設を次々と建設しています。

それで…柳京ホテルはいつ完成するんでしょうか?
「日本が謝罪と賠償をしてくれれば今すぐにでも完成しますよ」

2回か3回は質問しましたが、毎度この答えでした。お前ら、自強力第一主義はどうしたんだ?
よくわかんない。現実にたくさんの建築物を、ユニークなビジュアルの建築物をたくさん完成させているのになぜ柳京ホテルだけは自強力が力を発揮しないのだろう…?
ジムバッジを持っていないからか?柳京ホテルのレベルが高すぎるからか?
せめて「祖国統一を成し遂げて南朝鮮の人民達とも一心団結することができれば今すぐにでも完成する」とかのほうがかっこいいと思うんだけどな…


さて、それでは祖国解放戦争勝利記念館の中に…
ここも割りと最近改装されたらしいので、とても綺麗な内装をしていました。中に入ると目の前には大きな階段。その上の壇に、若き日の金日成将軍の彩色立像が…

ここでも「朝鮮戦争はアメリカが仕掛けた」という内容の日本語ビデオを見せられ…はーつまんね。ちなみに朝鮮戦争は北朝鮮側から攻撃を仕掛けてきて開戦したというのが世界の認識ですが…

さて、つまんないビデオを見終わった後は、展示コーナーへ移動。ここがですね…かなり面白かったです。
戦争の最中、兵士達は山や森のなかでどのようにくらしていたか?ということを伝える実物大模型の中を歩きました。まるで本物のように見える、ぬかるんだ土のような床。本物と見まごうような木々に、それと調和して広がりを見せる森の景色の壁画。
これまた流れていたのが時を止めたかのように見えるほどリアルな小川の模型のそばには、野菜を洗ってキムチを漬けるところが表現されていました。
粗末な丸太小屋や、土を掘って作った寝床も本物さながら。
それは春~秋の景色で、冬の様子を示す展示もあります。これもまた積雪が本物のようによくできていて…

その先には、戦争の最前線を再現した模型が。
流れ弾を受けてボロボロになった木、焼けて禿げ上がった地面、武器が顔を覗かせる塹壕、そしてはるか先、敵とぶつかり合う最前線で兵士が銃口を向け合い、煙が上がっている景色の壁画…
模型と壁画は見事に繋がり、今自分が立っている地面が壁画の中の世界と繋がっているかのようで、まるで戦争の最前線に自身が立っているかのような気分になります。

このような、実際にその場所を歩いているかのような気分にさせる実物大模型と壁画がいくつもあります。
戦争に関係する物品もたくさん展示されているのですが…ぶっちゃけそんなものより模型と壁画のほうが面白いに決まってます。

中でも最も素晴らしい展示が、朝鮮戦争の頃の韓国、大田(テジョン)の様子を描いた絵。
アメリカの支配から開放され、喜ぶ人々。街中を歩く軍人。慌ただしくも活気に満ちた街の様子が、360度、空から地面まで、よく覚えてないですが、半径20m?高さ10m?の巨大な円形の建物の壁の内側に描かれています。

この建物の中は回転展望台?になっていて、椅子に座りながらこの巨大なパノラマ壁画を360度全て眺めることができます。
どこを見ても、とてもよく描かれています。視界全体を見渡しても、あれはなんだと注目してみても、どこにも手抜かりはありません。
これほど精巧かつ巨大な絵画はそうそうあるものではないでしょう。

こんなかんじで、戦争が題材なのが人によって難ありなところですが、芸術鑑賞として見れば万人にとって見る価値のあるものであるかもしれません…それが祖国解放戦争勝利記念館でした。


さて、記念館から出るとなんだか賑やかな音楽が…


中学生の吹奏楽団でしょうか?賑やかな音楽を奏で、通り過ぎて行きました。
ガイドさんと共に笑顔で手を振り、見送りました。

さて、それでは次の場所へ。

次の場所へ向かう途中、「未来科学者通り」という最近できた街道を通りました。
科学者の住居として立てられた華やかな外観の高層アパートが立ち並び、食堂やお店も軒を連ねる今北朝鮮で最も華やかと言ってもいいかもしれない街のメインストリートです。
その写真をいくつかご紹介しましょう。


これが北朝鮮!?って驚く方もいらっしゃると思いますが、ええ、これ本当に北朝鮮の景色です。しかしなんだろ…
「奥行き」が無いですよね…高いビルが道沿いにしか無いっぽいの、よーく見ると察せられるというか…
とはいえ、このような美しく大きなビルが立ち並んでいるのは事実です。そこは素直に驚いてあげても良いと思うんだな。まぁどうでもいいか。俺たちには関係無いしな。
まあ、一つ補足しとくと、この片側は向こうが川なので表層的にならざるをえないところはあります。

さてさて、それでは見えてきました…


あのなんかすごい建物はなんだ!?そう、これが次の目的地!


「科学技術殿堂」でございます!なんと今年、2016年の1月1日にオープンしたばかり!まだピカピカで活気溢れる科学博物館でございます!


入って上を見上げればいきなりこれ。

またか。もういいよ。
「それでは最初に大元帥様達に敬礼をしましょう」って、いや、えっと…うん…
なんでしょうねこの儀式は!

この肖像画の下の方に目をやると…


科学技術殿堂の模型です!原子核の形をしています。

さて、その左の方には…


科学技術殿堂の案内です!タッチパネル式コンピューター!ガイドさんと案内員さんが写り込んでしまった
北朝鮮もけっこう進歩してるんです。

ところで、このコンピューターの上のほう…なんか赤い札があるの見えます?これ、何でしょうか。

敬愛する金正恩同志が
チュチェ104(2015)年 10月 27日
ご覧になられたタッチパネル式コンピューター


おお…そ、そうか…わ、わかった…わかったよ…

科学技術殿堂にはこんなのがいくつもあります…

先へ進みましょう。


建物の中心部、ガラスの球体部分の最下層にある休憩スペースです。中央にあるのは球体ディスプレイです。こんなの日本でもなかなか見られないのでは。

ところで… たくさんある椅子の手前側一つに何か札が立ってるの見えます?これ、何でしょうか?

敬愛する金正恩同志が
チュチェ104(2015)年 10月 27日
お座りになられた階段椅子


ああ、はいはい…わかったよ…わかったよ…
いやぁ、しつこいな!もういいよその謎のアピール!

それにしても、この椅子に座るとどうなるのでしょう。きっとステキな場所に連れて行かれるかもしれません。

ちなみにこのホールから上を見上げますと…


「銀河3号」、アメリカや日本による呼称は「テポドン2号」
アレの模型が、この場所に。下からじゃ見えにくい!というアナタ。ご安心を。後で見えやすい場所に来ますから。

さて、この科学技術殿堂は単なる科学博物館ではありません。科学者達が集まり、学会を行うことができる大きな会議場もあるのです。


はい。ごく普通の会議場ですね。


どこからどう見ても普通の


よくある会議場ですね。ありがとうございました。


いやぁ、この場所でなら素晴らしい学会発表ができるでしょう!!

…さて、茶番はここまでにして続いてエレベーターで上に上がります。

エレベーターホールにはいくつかエレベーターが並んでいましたが、うち一つは金正恩同志がご利用なさったらしいです。

エレベーターから出たその場所は…

ドドン!

中央ホール!テポドンがよく見えまっせ!


いやぁ、圧巻です。模型ではありますが、今にも天井のガラスを突き破って空へと舞い上がらんばかりの勢い…!

テポドンを取り囲むように、まわりにはいくつものコンピューターが置かれていますが、ん、なんか写真で見てもあんまり人がいない…?


いやまあ、いるところはいますよ。しかしこれ何見てるんだろうな。

この奥にもパソコンがたくさん置いてある場所がありましたが、人は全然いません。


もはや説明不要の赤い札。

さて、科学技術殿堂の雰囲気がだいたいお分かりになったと思うのでちょっと飛ばしていきましょう。


セメント工場の模型。模型の建物にまでスローガン書かなくても。


国産の建築用タイル材。綺麗にできてます。


採掘場の模型。こういう細々した模型は大好きです。

それらを見た後は、再び1階の中央ホールに出てきました。


上から撮影。テポドンの根本のまわりのところ。本棚が並んでいます。
ここの本棚にはいろんな朝鮮語のみならずさまざまな言語の本が収蔵されています。


日本語の本まで。中国経由で日本の物もよく入ってくると噂には聞きますが、こんな普通に置いてあるとは。


テポドンの模型に最接近できる場所でもあります。


この吹き抜けの壁面の植物は造り物ではなく本物の植物を使っているのですと、ガイドさん。
手入れが大変そうな気はしますが、なかなか良いかんじです。


そしてお決まりのアレ。

さて、次に行きましょう。次は科学・数学コーナー。


書いてある数式や記号の意味、分かりますか?科学の知識が試されますね。
もちろん、科学なんてまったくわかんないという人でも大丈夫な、いじってるだけで楽しい展示の数々です。
ここでガイドさんがハノイの塔に本気出しちゃってそこそこ時間を削られた。


「ベルヌイの定理」…なんだこのキモいタヌキ?は…


だまし絵コーナー。よく見るイラストですが、北朝鮮で見るとなぜか新鮮に感じる。

さて、次です。


ここはキッズ向けコーナー!科学に関連した遊びが盛り沢山の楽しい場所です!


ゲームがある!ゲームがあるぞ!!!
これは遊ばなくちゃ!

バドミントンゲームです。この男の子の次で順番待ち。しかしまあ、この男の子が下手くそで下手くそで…全く羽を打ち返せません。

っしゃ見てやがれ!ジャパニーズ・ゲーマーの俺様が手本を見せてやる!!!

という意気込みでとんではねての激アツプレイ。次々に点を取ってみせました!

その様子を見ていたガイドさんから一言!
「まだまだ子どもですね。」

…そらそうよ!我々ゲーマーはいくつ歳を重ねようが心は活力みなぎる子どものまま!!不屈の精神!無限の好奇心!子どものままでいられることは名誉なことです!

…ってまぁ…「大人げない」ってことですね…

軽くレビューをしますと、BGMはたしか無かったし、効果音もチープ。グラフィックは解像度が高いもののPS1レベルのものです。そしてCPの男の子の顔がキモい…
打ち返しの判定については感度良好ですが、言いかえれば判定がガバガバなかんじもして、「然るべきタイミングで反応さえできれば打ち返せる」かんじの甘い仕様。
まあ少なくとも日本等で商売になるような出来のものとは到底言えません。フリーゲームで出したとしても低評価は免れないでしょう。


ちなみにモーションセンサーはKINECTだ!さすが世界のマイクロソフト!!地上の楽園にまで存在するとは!!

それにしても…
「北朝鮮のゲームで遊んだことがあります!!」これはゲーマーとして誇るべき偉業かもしれません。

というかんじで、いろいろ楽しい場所でした。科学技術殿堂。
もし自分が平壌市民だったら毎週来てるかもしれない。


はためく国旗達に見送られ、次の場所へ…

続いては外国語の本の書店へ。本とCDをいくつか買いましたが、それは後ほどご紹介しましょう。

さて、その本屋からほど近い場所に…


やってまいりました!「金日成広場」です!
広場に入り、肖像画のそばまで近寄りたかったのですが、なんか舞踏会の準備をしているとかで広場には入れてもらえず…奥に華やかな色のチマ・チョゴリを身に着けた集団が見えますね。
この広場は軍事パレードだけでなく、舞踏会の会場にもなるのです。ミサイル発射成功の後とかおめでたいことの後にはここで舞踏会をしている映像がよく出てきます。
広場のそばの道路にもたくさん華やかな衣装の女の子がいるのが見えました。

ところで、金日成広場の川向うに目をやれば…


夕陽に輝く「主体思想塔」!街の景観も合わさり、見事な景色を演出しています。
まわりの建物まで使って一つのまとまった景色を演出するという手法は、社会主義国でなければなし得ないことです。そういった事実も含めて、まさに北朝鮮を象徴する光景と言えるかもしれません。


さて、ここまでで本日の観光の日程は終了。
晩ご飯を食べにレストランへと向かいます。この日の晩ご飯は特にこれといって特徴の無いものばかりでしたが…


石焼きビビンバ!これくらいは紹介しておきましょうか。

薄暗い店内には小さなステージがあり、その後ろの壁にプロジェクターでカラオケ映像が流されていました。

ほとんど知らない曲でしたが、ついに一曲知ってる曲が…!

공 격 전 이 다

でたー!コンギョ!ちゃんとカラオケ版です!
ガイドさんと共に熱唱。よく歌えてますねと褒められました。うーん、複雑…

そういえば、このレストランでほんの一瞬ですが停電に遭遇…ガイドさんも店員さんも、一切動じず。
ガイドさんが何か弁解してくるんじゃないかと思いましたが、別に何も無かっただろと言わんばかりに無言。慣れてらっしゃるようだ…


そんなこんなで食事を終えてホテルへと帰り、しばし休息の時。
これで3日目も終わりか。最終日の5日目は飛行機で出国するのみですから、まともに観光できるのは明日4日目が最後です。
この日の夜はホテル2階の本屋さんで新聞を買いました。どんなのを買ったかは後々お伝えしましょう。

2階から吹き抜けを見下ろし、ロビーを眺めてながら旅の思い出を思い浮かべていると、なんだかじーんと、なりました…


そして口笛でシオカラーズ・ホタルの名曲「スミソアエの夜」を奏でます…
どこかしんみりと、しかし熱く燃える心と音が、平壌高麗ホテルのロビーに響き渡ります…!
日本だとなかなかできないけど北朝鮮だとなんか遠慮なく人前で口笛吹けちゃう。

それでは、3日目もここまで。今日もお疲れ様でした。
皆さん、ごきげんよう。こちらは平壌です。


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